意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「日本産ミュージカルの夢」に賭ける理由【独占インタビュー】
THE PRINCE’S NEXT ACT
──こうした優れたミュージカル映画をきっかけに、日本でもミュージカル人気が広がると思うか?
より身近なものになっていくと思う。それに、TikTokなどに親しむ若い世代は、人前で歌ったり踊ったりすることに抵抗感が少ない。日本でさらにミュージカルを広げるために重要なのが、オリジナルコンテンツとしての日本産ミュージカルを作っていくことだと思う。
──山崎さんは昨年、漫画『昭和元禄落語心中』のミュージカル化を企画し、主演を務めた。
日本発のミュージカル作りは、一番やりたかったこと。
日本では欧米から作品を借りて、日本語での翻訳上演を行うことが多く、収益のほとんどが権利元に払うライセンス料に消えてしまう。
隣の韓国では、演劇業界を政府がバックアップしてオリジナル作品を生む体制が整う一方、日本では各企業がそれぞれ頑張っているものの、どこも経営は厳しいのが現状。夢のようなビジネスチャンスがある一方で作品を生み出すハードルは高い。
そんななか、これまで僕が積み重ねてきた知名度や信頼関係に助けられて、新作ミュージカルを作るチャンスを得られた。
18年にNHKでドラマ化された際に出演した『昭和元禄落語心中』は、ミュージカル化したら絶対に面白いはずだと確信していて、今回、脚本から音楽、振り付け、セットまで日本で作って、権利が全て日本にあるミュージカルを作ることができた。おかげさまでチケットも全公演完売し、計10万人を動員できた。
日本製ミュージカルの可能性を感じるとともに、日本発作品のビジネスとしての成功が、スタッフや俳優の生活・環境を支えることにつながると実感した。
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