ネットフリックス、720億ドルでワーナー買収...コンテンツ王国を手中に
ネットフリックスのテッド・サランドス共同CEOは常々、映画の劇場公開という旧来のモデルに懐疑的な見方を示してきた人物だ。
12月5日に買収合意が発表された当日、投資家向けに行った電話会議では、「ワーナーの配給で劇場公開されることが既に決まっている作品は全て、予定どおり公開される」と請け合った。しかし、その一方で、新作映画を長期間にわたり劇場限定上映とすることには否定的な考え方を改めて示した。
将来は、新作映画の劇場公開後、配信開始までの期間がもっと短くなるかもしれない。そうなれば、長期間の劇場上映が当たり前でなくなり、思いがけない映画が大ヒットして映画賞レースを争うことも少なくなるだろう。
今後、動画配信のマックスはどうなるのか。サランドスは2013年、ネットフリックスの目標は「HBOがネットフリックスになる前に、HBOになること」だと発言したことで知られている。
5日の電話会議では、ワーナー傘下の事業は「おおむねこれまでどおり」維持されると述べた。
しかし、ネットフリックスのプレスリリースでは、「膨大な量の映画とテレビ番組の過去の作品、HBOとマックスの番組が加わることにより」ネットフリックスの会員により充実した選択肢を提供できる可能性に言及している。マックスがネットフリックスに統合されることもあるかもしれない。





