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英王室

「母の教え」カミラ王妃が靴で痴漢を撃退していた...新刊で明かされた「原点」とは?

Queen Camilla Fought Off Groper With Her Shoe: Book

2025年9月15日(月)09時30分
ジャック・ロイストン(王室担当)

「当時、彼女は16歳か17歳くらいで、パディントン行きの列車に乗っていたそうです。隣の男がだんだん手を伸ばしてきたとのこと」とハリ氏。

ジョンソン氏に「そのあと、どうされたのですか?」と聞かれたカミラ夫人(当時)は、母からの教えを口にしたという。


 

「母に教わった通りにやったの。靴を脱いで、そのヒールで思いっきり急所を叩いてやったわ」

さらに王妃は、パディントン駅に着くとすぐに列車を降り、駅の係員に「いまの男が私に襲いかかってきました」と伝え、男はその場で逮捕されたという。

ハリ氏はこの経験こそが、王妃の性暴力被害者支援への取り組みに強く影響を与えていると語っており、ロンドンに3つの性犯罪危機センターを新設するというジョンソン氏の構想にカミラ夫人(当時)も賛同していた。

「たしか彼女は、そのうち2つの開所式に出席しています。なぜそれほどまでに関心があるのか当時は誰も不思議に思いませんでしたが、すべての原点はそれなのです」

その後も、性暴力被害者への支援活動を継続し、フランスで起きた集団レイプ事件の被害者であるジゼル・ペリコさんに自筆の手紙を送っている。

加害者は夫で、薬を盛って他の男たちにも長年にわたり性的暴行をさせていた事件で、昨年ペリコさんが裁判で証言したことで国際的な注目を集めた。

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