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LE SSERAFIM「DIFFERENT」で魅せた新境地 ── 日本オリジナル曲から始まるグローバルポップの新たな形

2025年6月24日(火)20時54分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

ファンの熱い応援にメンバーも感激

ショーケースで「DIFFERENT」を披露するLE SSERAFIM

ショーケースで「DIFFERENT」を披露するLE SSERAFIM

パフォーマンス後のトークコーナーで「DIFFERENT」についてSAKURAは「日本オリジナル曲を初めて、タイトルとして発売することになった曲なので、本当に特別な思いです。ピオナ(ファンの愛称)が踊ってくれたり、応援もしっかり覚えてコールしてくれて、すごく嬉しかったです」と語り、KIM CHAEWONが「キャッチーなメロディーが特徴です。みなさんも一緒に歌っていただけたら嬉しいですね。応援も本当にすごくて、びっくりしました」と続けた。

また、この日続けて披露された「HOT -Japanese ver.-」は、今年3月に韓国で発売されて人気を集めた5thミニアルバムのタイトル曲の日本語版で、「ロック風」なスタイルをみせながら官能的なメロディーが印象的なナンバーだ。今回のシングルにはこの2曲に加え、星野源がプロデュースし、メンバーのHUH YUNJINが英語歌詞の作詞に参加した「Kawaii(Prod. Gen Hoshino)」も収録されている。いずれの曲も、言語の選択が単なる"翻訳"ではなく、音楽の表現として機能している点が大きな特徴だ。

LE SSERAFIMは現在行っているワールドツアーのアンコール公演として初の東京ドーム公演も決定。11月18・19日の2日間にわたり開催されるもので、日本デビューから約2年5カ月でのドーム進出決定は、韓国のガールズグループとして最速級の記録だ。まさに、今回の「DIFFERENT」はその前章となるような、次なるステージへのプレリュードでもある。

グループ名"LE SSERAFIM"には「世の中の視線に動揺することなく前に進む」という意味が込められている。音数を削ぎ落とし、派手さを抑え、むしろ"隙間"で聴かせる「DIFFERENT」は、そのコンセプトをより深化させた表現であるかのようだ。

韓国に続き日本での活動を加速させながらも、あくまで視線は"世界"に向けているLE SSERAFIM。自らの"違い"を恐れず、新たなポップの地平を切り拓こうとする5人の歩みをこれからも注視したい。

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