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「毛皮は殺戮」の時代は終わった...今年の秋冬はファーが熱い! 右翼も左翼も、毛皮が「最高の自己表現」に?

Fur Is Back!

2025年6月18日(水)14時23分
クリスティーナ・コーテルッチ(スレート誌記者)

創業100年になる毛皮と革製品の老舗「フェンディ(Fendi)」だけは豪華なリアルファーのコートやストールがメインだったが、ほかはほとんどがフェイクファー。

ただしシアリング(初めて毛刈りをした生後半年~1年の子羊の皮)は例外で、食肉生産の副産物として認められている。「ミュウミュウ(Miu Miu)」のシアリングコートは高級感もミンクと遜色ない。


「ミュウミュウ」2025-26年秋冬コレクション


受難の日々を乗り越えて

10年代後半以降、高級ブランドは一貫して毛皮は道徳的にNGというスタンスだ。主要ブランドの大半がリアルファーの使用を中止、高級百貨店も店頭から毛皮製品を追放した。

だがここへきて有名ブランドがフェイクファーやシアリングを歓迎していることで、ファーは新時代の幕開けを迎えている。セレブはこのトレンドに飛び付いた。

今年のMETガラには、ミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)が「マイケルコース(Michael Kors)」の純白のフォックスファーコートで登場した。


流行に敏感なのは消費者も同じだ。4都市で秋冬コレクションが開催された2月24日~3月10日、オンラインショップのネッタポルテ(Net-a-Porter)ではフェイクファーの検索件数が3.2倍、シアリングは3.5倍に急増。

アメリカの大手ビンテージ毛皮専門店はビンテージ毛皮が欲しいという大学生たちで数年ぶりににぎわっているという。

過去十数年、主に道徳的な観点から毛皮の是非が議論を呼ぶなか、ヨーロッパの数カ国が毛皮農場を非合法化もしくは厳しく規制した。その結果、世界の毛皮生産量は85%減少。ファッションショーやファッション誌にリアルファーが登場しなかったことも、人気低迷に拍車をかけた。

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