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『ビートルズ '64』未公開映像、テック系のポール、黒人たちの感想...アメリカ初上陸の舞台裏

Glimpses of the Beatles in 1964

2024年12月23日(月)21時00分
サム・アダムズ(スレート誌映画担当)

『ビートルズ '64』

アメリカ滞在中のジョージ。『ビートルズ '64』より ©2024 Apple Corps, Ltd. All Rights Reserved.

黒人音楽界の大御所スモーキー・ロビンソンはビートルズの味方をしている。新しいインタビューでは、ビートルズは黒人音楽の影響を素直に認めた最初の白人ポップグループだと語っている。

名指揮者レナード・バーンスタインも好意的で、こんなに衝撃的な文化の変容を無視するのは大人として愚かだと語ることで、ビートルズを軽蔑したいインタビュアーに抵抗している。もちろん、バーンスタインが本作に出てくるジュリアード音楽院の学生と同じレベルでビートルズを理解していたとは思えない。しかし彼の娘はジョージに夢中だったそうだ。


本作に使われている昔の映像と音声は、ピーター・ジャクソンのドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』で使われたのと同じ手法でリマスターされているが、あいにく歴史を書き換えるような新発見はない。

だが、これだけは言える。自分たちの始めた新たな歴史を、そしてようやく自分たちを理解し始めた世界を、初期のビートルズがどのように見ていたか。それを垣間見させてくれる貴重な作品だ。

©2024 The Slate Group

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