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【図解】年収1000万円はお金持ちではない

2015年9月29日(火)14時00分

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日本は終身雇用の国ではなかった

 戦前の日本には諸外国と同じく終身雇用という概念はなかった。その状況を大きく変えたのは太平洋戦争である。戦争遂行を最優先するため、国家が経営に介入し、従業員の雇用も保障させた。戦後、大企業を中心にその慣行が残り、最近までそれが続いていただけなのだ。

 いまだに終身雇用が成立していると信じている一部大企業のサラリーマンは、全収入を消費に回したりしている。1000万円の収入がありながら生活が苦しい世帯というのは、このようにして出来上がっている。

 インターネットという強い味方がいる現在、情報収集能力を駆使すれば、500万円くらいの収入差は容易にカバーすることができる時代になった。たとえば不動産は、エリアを慎重に選んで中古でもよしとすれば築浅の物件が格安で手に入る。

 夫婦共働きで年収350万円ずつであれば世帯年収は700万円である。堅実に中古マンションを購入し、貯蓄を進めていけば、最終的には1000万円浪費世帯よりリッチになることも夢ではない。そして共働きなら、万が一どちらかがリストラにあったり、病気になっても何とかやっていける。破綻することはないだろう。

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例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

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