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新ドラマが描くバニーガール黄金期の嘘

2011年11月21日(月)12時46分
ノーラ・エフロン(脚本家)

惨めで屈辱的なバニーたちの現実

 この語りはあまりにばかばかしくて、反論する価値もなさそうだ。しかし心配なのは、若い世代がこのドラマを見て、60年代初めはこんな時代だったと錯覚することだ。ヘフナー自身がいやらしい声で語るように、彼が「バニーガールを1人ずつ育てることで、世界を変えた」と信じてしまうことだ。

 そこで60年代に既に大人だった者として、これだけは言っておきたい。まず、あの頃バニーガールに憧れる女性などいなかった。第2にバニーガールは、窮屈な衣装を着せられた薄給のウエートレスでしかない。第3に、プレイボーイ誌が世界を変えたなんてでたらめだ。

 グロリア・スタイネムがフェミニストになって本当に世界を変える前に、バニーガール体験記を書いたことはあまりにも有名だ。そこには、惨めで屈辱的なバニーたちの生活が赤裸々につづられている。

 スタイネムは最近、このドラマをボイコットするよう呼び掛けた。このところ私はあまりにたくさんの番組をボイコットしているから、新たにボイコットする時間はないかもしれない。

 それでもCBSの人気ドラマ『グッド・ワイフ』の新シリーズは見ようと思っている。舞台は同じシカゴだが、こちらは賢くてしたたかで野心的な女たちが登場する。4大ネットワークにも、見応えのあるドラマはまだある。

[2011年10月 5日号掲載]

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