最新記事

投資の基礎知識

人生経験が役立つ! 50歳の人こそ今から株を始めるべき理由

2018年8月10日(金)17時30分
高株 昇 ※株の窓口より転載

MangoStar_Studio-iStock.

<バブルもバブル崩壊も、リーマンショックもくぐり抜けてきた。資産運用においても、50代ならば20代や30代とは違った判断ができるはずだ>

最近の50代のライフスタイルは多様化している。住まいも持家・賃貸・社宅など様々で、三世代同居の大家族もいれば、一人暮らしの人もいる。

すでに孫に囲まれている人、これから子どもの教育費が大変な時期にさしかかる人、住宅ローンが長く続く人、親の介護をしている人、夫婦共働きで生活にゆとりがある人、独身で仕事一筋の人......など、百人いれば百通りの人生を歩んでいる。

社会人デビューからまもない20代前半の人が株を始める場合と違って、手持ちの資産状況も様々だ。したがって、現在ある資産を、老後に向けてどのように活用していくかを考えた投資方法が必要になってくる。

50年の経験は投資にも役に立つ

ライフスタイルは人それぞれでも、50代に共通しているのは、一般的に定年が近づいてきて収入はピークから下り坂になり、セカンドライフを考えざるを得なくなることだ。気力・体力・集中力が年々衰えてくるのも否めない。

こうした状況でむやみに株を始めても、大きな失敗をしたら取り返しがつかなくなる。老後のための蓄えが吹っ飛んでしまうかもしれない。

そんなことを言われたら何だかネガティブな気分になった......という"アラフィフ(50歳前後)"の人もいるかもしれない。だが、経験のない人からすれば株式投資は未知の世界で、しかもリスクがあるのだから当然だろう。それに、株で大儲けできるのは、ほんの一握りだとも言われる。

それでも、株で着実に資産形成していくことは十分に可能だ。株を始めることで新たな世界も見えてくる。何より、50年の人生経験が投資に役立つことも少なくないのだ。

今50歳の人は学生時代にバブルを迎え、社会人になってからはバブル崩壊、相次ぐ金融機関の破綻と再編、アナログ社会からIT社会への変貌、リーマンショック、消費税の引き上げ、少子化・超高齢社会で現役世代の社会保障負担の増加......など、経済分野だけでも激動の30年を経験してきた。

もはや忘れているかもしれないが、大なり小なり人生の節目では、何度か大事な決断を迫られることもあったのではないだろうか。その決断は、良い方向に向かうこともあれば裏目に出たこともあっただろう。

株式投資も同じだ。買った株が短期間で大きく値上がりすることもあれば、その逆もある。そのときどうするかの選択肢は3つ――売るか、買い増しするか、しばらく様子を見るか。そのとき、激動の30年を経験している50代ならば、20代や30代とは違った判断ができるはずなのだ。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

米、月内の対インド通商交渉をキャンセル=関係筋

ワールド

イスラエル軍、ガザ南部への住民移動を準備中 避難設

ビジネス

ジャクソンホールでのFRB議長講演が焦点=今週の米

ワールド

北部戦線の一部でロシア軍押し戻す=ウクライナ軍
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 2
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に入る国はどこ?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 5
    恐怖体験...飛行機内で隣の客から「ハラスメント」を…
  • 6
    AIはもう「限界」なのか?――巨額投資の8割が失敗する…
  • 7
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 8
    「パイロットとCAが...」暴露動画が示した「機内での…
  • 9
    40代は資格より自分のスキルを「リストラ」せよ――年…
  • 10
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 4
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 5
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 6
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 7
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 8
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 9
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 10
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中