人民元の国際化に弾み、背景には習近平の野望とトランプ不信
China Dreams of Challenging US Dollar Supremacy
コーネル大学のエスワール・プラサド教授は本誌に対し、新興国が不安定な国際環境に備えて分散を進める中で、人民元の準備通貨としての比率は「間違いなく拡大する」と語った。
とりわけ中国との貿易関係が強い国や、ロシアのように西側の制裁に直面している国でその傾向は顕著になる可能性がある。ロシアはウクライナへの全面侵攻を受けて国際金融システムから切り離された後、人民元建て取引への依存を強めてきた。
中国政府は過去10年間で、中央銀行を含む海外投資家による中国の債券取得などの規制を緩和してきた。プラサド教授は、これが「他国の外貨準備運用担当者に人民元建て資産の組み入れ拡大を促してきた」と指摘する。
ただし明確な制約もあるという。「人民元は依然として資本規制下にある非自由交換通貨であり、さらに中国の制度的枠組みに対する外国人投資家の信頼不足を踏まえれば、準備通貨、特に安全資産としての人民元の台頭には限界がある」





