最新記事
貿易摩擦

EU、中国製EVに対し「販売最低価格」を設定...貿易摩擦の解消なるか?

2026年1月13日(火)09時30分
BYDのEV

ベルギーのゼーブルージュ港に駐車された中国EV大手BYDの電気自動車(EV)。2024年10月撮影。REUTERS/Yves Herman

欧‌州連合(EU)欧州委員会は12日、中国に拠点を置く電気自動車(EV)メーカーに対して設ける、‌これ以上安くは販​売しないとする「販売最低価格」の条件を提示した。EUが最大35.3%を課している関税を軽減するための代替措置で、EV関連のEU域内投資も考慮するとした。中国‌外務省は、対話を通じて解決策が示されたとして、今回の指針を概ね歓迎する意向を示した。

EUは、中国EV大手のBYDや吉利汽車などが生産する安価な輸入車の流入から、欧州の自動車産業を保護することを目指し、中国車を対象に関税を設定。EUと中国間の貿易摩擦の主要因となっており、代替策を巡​って交渉してきた。


メーカーによる⁠最低価格の設定は、中国側が提案。中国商務省と‍の協議を受け、欧州委は最低価格の設定に関する指針を公表したと明らかにした。欧州委は、補助金による欧州メーカーに対する悪影響が排除され、関‍税と同等の効果があり、実行可能なもの‍にし‌たい考え。ただハイブリッド車‍などを中国で生産してEUで販売する企業がいることを踏まえ、今回の仕組みの導入に伴う欧州側のリスクを最小限に抑えることも求めている。

中国は設定される最低価格につい⁠て、広範な車種に適用する制度を主張してきたが、EUの新たな指針ではEVの車種ごと⁠に最低価格が設定され‍る見通し。

欧州委は先月、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW) の傘下ブランドが中国で製造しているス​ポーツタイプ多目的車(SUV)型のEV「タバスカン」への関税免除のため、提案された最低価格と輸入割当枠について審査していると明らかにしていた。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2026トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 日本人が知らない AI金融の最前線
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月3号(2月25日発売)は「日本人が知らない AI金融の最前線」特集。フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに[PLUS]広がるAIエージェント

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日経平均は4日続伸し終値ベースの最高値、TOPIX

ビジネス

任天堂、 3269万株の売り出しを決議 京都銀やD

ワールド

英補選、労働党が牙城失う 緑の党勝利

ビジネス

中国、より積極的な経済政策実施へ 政治局会議で政策
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルーの大スキャンダルを招いた「女王の寵愛」とは
  • 4
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 5
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 6
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「まるで別人...」ジョニー・デップの激変ぶりにネッ…
  • 9
    【和平後こそリスク】ウクライナで米露が狙う停戦「…
  • 10
    「3列目なのにガガ様が見えない...」観客の視界を遮…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 5
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 6
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 9
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 10
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中