【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇した株価はどこまで伸びる?
そんなNANDメモリーをめぐっては、大手メーカーによる市場の寡占化が進んでいます。キオクシアの世界シェアは、韓国のサムスン電子、SKハイニックスに次いで第3位。米サンディスクと長年、国内工場で共同生産を続けています。
■メモリー業界を取り巻く現状
メモリーは開発や量産のために多額の設備投資が必要とされ、「シリコンサイクル」と呼ばれる好不況の波が激しい業界です。コロナ禍の巣ごもり需要で大きく伸びた需要が一巡し、2022~2023年はメーカーの在庫調整や構造改革により不況の時代を迎えました。
しかし、生成AIの拡大によるデータセンター向けという新たな需要の到来で、メモリー価格は上昇に転じています。2025年はAI機能を搭載したスマートフォンが各社から続々と発表されたほか、企業での生成AIの活用もさらに本格化しました。
AIを利用するユーザーが増えると、大量のデータを処理するシステムやサーバーの拡張が必要になります。これまではGPU(画像処理半導体)やDRAMメモリーが活用されていましたが、コスト面や消費電力でSSDに優位性があることから、ここにきてフラッシュメモリーの需要が大きく伸び始めているのです。
キオクシアによると、データセンター向けフラッシュメモリーの需要は、年率平均で27%という高成長が2029年まで続くと見込まれています。
キオクシアの株価はどこまで伸びる?
業界の活況を受けて、キオクシアホールディングスの業績も急回復しています。前期(2025年3月期)の営業利益は4517億円で、2期連続の赤字から黒字へ転換しました。売上収益も前期比59%増の1兆7064億円と大幅に拡大し、ともに過去最高となっています。
9月末には、岩手県の北上工場で新棟が稼働したと発表。AIデータセンター向けの次世代NANDメモリーの出荷を2026年に開始する見込みです。また、生産能力の拡大にあわせて100人規模を新規採用し、今後さらに押し寄せるであろう需要の大波に備えています。





