部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗と思え...できる管理職は何と言われる?

2025年5月5日(月)13時05分
flier編集部

──「育つ責任を果たす」という捉え方が重要なのですね。将来管理職を目指す方には、どんなスキルを身につけていくとよいでしょうか。

まさにこの本の中に書いてある5つの技術を身につけていくことがおすすめです。特にこれからの時代のマネジメントに必要なのは、フィードバックするというスキルです。最近は、ハラスメントを恐れたり、部下のメンタルヘルスの悪化や離職を気にして、厳しいことを言えなくなっている上司が増えています。でも、部下が求めている成長実感を与えるには、ときには多少耳の痛いことを伝えながらも、内発的に自ら行動を変えてもらうように促さなければなりません。これを実現できるフィードバックスキルを身につければ、管理職としての付加価値は高まっていくと考えています。


──メンバーとしてフィードバックスキルを磨くには、どのようなことができるでしょうか。

コーチングの領域ではコーチアビリティという言葉があるのですが、フィードバックをもらう経験は多ければ多いほど、上手なフィードバックをできるようになると言われています。ですから、フィードバックを磨きたかったら、自分の今の仕事ぶりや取り組みに対して、助言やフィードバックを自ら求めにいくことがおすすめです。

すると、こういうフィードバックは嫌だなとか、こういうフィードバックはすごく気づきがあるとか、参考にできる点が見つかりますし、表現のレパートリーも増えていくので、いずれ自分が部下にフィードバックを提供するときにも役に立っていきます。

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