中国でもワイン消費は縮小...仏ペルノ・リカール、ワイン部門の大半を売却へ 蒸留酒に注力

7月17日、仏蒸留酒大手ペルノ・リカールは、ワイン部門の大半をオーストラリアのアコレード・ワインズを傘下に置く投資家連合に売却することで合意したと発表した。写真はペルノのブランド銘柄のロゴ。2022年4月、インド・グルグラムで撮影(2024年 ロイター/Aditya Kalra)
仏蒸留酒大手ペルノ・リカールは17日、ワイン部門の大半をオーストラリアのアコレード・ワインズを傘下に置く投資家連合に売却することで合意したと発表した。不振事業を切り離し中核の蒸留酒に注力する。
オーストラリア、ニュージーランド、スペインのワインブランドをオーストラリアン・ワイン・ホールディング・リミテッド(AWL)に売却する。売却額は明らかにされていない。
ペルノはウォッカ「アブソルート」やコニャック「マーテル」などの蒸留酒、特に高価格帯ブランドに一段と重心を置く。シャンパンや米・仏・アルゼンチン・中国のワインブランドは引き続き保有する。
2023年6月終了年度のペルノの売上高に占めるワインの割合は4%にとどまった。欧米市場ではワインよりもビールや蒸留酒が好まれ、かつて高成長を遂げた中国でもワインの消費は縮小傾向にある。
AWLは米プライベートエクイティ大手ベイン・キャピタルなどが支援するファンドで構成されている。AWLはペルノの資産をアコレードに統合するとしている。
ペルノによると、売却は規制当局の承認が必要で25年後半に完了する見込み。


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