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ステーキ、フォアグラ...どんなに食べても「食べ放題」で絶対に元を取れないワケ

2020年12月2日(水)17時45分
松本 健太郎(データサイエンティスト) PRESIDENT Onlineからの転載

「せっかくの楽しい食事なのに、元を取ろうとして苦しくなったら台無し」というのも一理あります。

img_abffc8e525a8fdcaa2cc314028c6c2a3453373.jpgしかし、せっかくお腹いっぱい食べるために食べ放題に来て、量をセーブして腹八分目できれいに食べよう、というのもまるで優等生の発言です。たくさん食べることで満足する筆者は、ちょっと反感を感じます。「キレイごと」だけでは人間を語れません。

欲望に素直になると、心に開放感がおとずれます。仕事で嫌な出来事があったあと、暴飲暴食に走るのはよくあるストレス解消法です。「気分一致効果」でご説明した通り、食べ放題に来たお客さんの間には幸福感が漂っています。

腹いっぱい食べることで幸福感がおとずれ、ストレスが解消されるのです。つまり「食べる」ことの効用は、1つではないということです。生命維持の観点、あるいは健康で文化的な生活の構成要素としてのみ「食べる」ことを考えていると、50%の「悪」の部分を見落としてしまいます。

※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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