ESGは投資における紙製ストロー? ヘッジファンドが空売り狙う
道徳性を空売りの基準に
マディー・ウォーターズのブロック氏は企業統治に焦点を当てる伝統的な手法から手を広げて、社会にこっそり害を及ぼす行為に事業の成功が掛かっているような企業を標的にしたいと話す。いわばESGの「道徳的規範に着目する空売り戦略」の追求だという。
同氏は「ESGには非常に懐疑的だ」と語る。プラスチックのふたが付いた大きなプラスチック容器に形ばかりの紙製ストローを付けるようなふるまいに対し、企業規範の厳しさを適用してみたいのだという。
「ESGは投資における紙製ストローだ」と同氏は喝破。「そうした企業をぜひ見つけ出してみたい。そういう企業があることが分かっているし、そういう企業(の株価評価)を地に落とす助けをしたいのだ」。


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