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トゥイッターのアホさは最強だ

2009年10月29日(木)15時17分
ダニエル・ライオンズ(テクノロジー担当)

身売りすればお値段は10億ドル?

 現時点でトゥイッターの運営主体にはほとんど収入がないが、ベンチャーキャピタルから5500万ドルの資金を調達。もし身売りすれば、買収金額は10億ドルを下らないだろうという見方も専門家の間にはある。

 最近まで私は、このたぐいの話をあまり真に受けてこなかった。どうせ、シリコンバレーお得意の大げさな話だと思っていた。

 しかし、大半のメディアが利用者数を減らすなかで、トゥイッターが莫大な数のユーザーを引き寄せていることは確かだ。その潜在能力を無視するのは、1948年の時点でテレビを一時の流行にすぎないと決め付けたのと同じくらい、未来を見誤る危険がある。

 遠くない将来、トゥイッターは広告を載せ始めるだろう。広告料はおそらくごく少額だが、それでもビジネスは成り立つ。テレビと違って、コンテンツにカネを払う必要がないからだ。デーン・クックのような人たちがただでコンテンツを提供してくれる。

 書き込みが面白くない? そんなことは関係ない。トゥイッターに出資したベンチャーキャピタルは、儲かり過ぎて笑いが止まらなくなるのだから。

[2009年10月 7日号掲載]

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