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天皇裕仁(1901-1989)

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2010.01.21

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天皇裕仁(1901-1989)

2010年1月21日(木)12時13分

----これまで最もうれしかったこと、心が痛んだことは?

 最もうれしい思い出は、50年前の欧州視察と、数年前に皇后と再び欧州を訪れたことです。そして今は、アメリカ訪問を楽しみにしています。

 最も悲しかったのは、なんといっても戦争です。

----戦後の日本社会における価値観の変化をどう思われるか。また陛下は、現在の道徳的な価値観について納得しておられるのか。

 昔のほうがよかったかどうかは、むずかしい問題です。昔にも悪いところはあり、現在にもいいところはありますから、すぐには比較できないと思います。いつになっても、理想の時代というのはありえないものです。

----次代の天皇となられる皇太子明仁親王には、天皇の責務に関してどのような助言をされるか。

 皇太子には皇太子なりの意見があるかもしれません。しかし国民の安寧のために行動することが皇室の伝統です。皇太子にもそのような態度を希望します。

----将来は、もっと国民に近い、開かれた皇室になるとお考えか。

 私はそれを常に望んでいます。しかし時勢によって、必ずしもそれは容易ではありません。

----陛下は一日だけ一人の一般人となって、誰にも気づかれずに皇居を抜け出し、好きなことをしたいと考えられたことはあるか。もしそうなら、何をしてみたいか。

 心の底では、それを望んできました。マーク・トウェインの『王子と乞食』のようなものでしょうか。しかし、もしそれが実現したとしても、結末はおそらく物語と同じようなことになるのかもしれません。

----(日本で人気のあった)アメリカのドラマ『刑事コロンボ』を陛下も見るそうだが、どんなところを楽しんでおられるのか。

 時間の都合がつかず、私自身はその番組を見ることはできませんでしたが、一般の国民が非常に楽しんで見たと聞いています。 

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