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『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』

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2009.08.03

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『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』

ヒロインも中だるみもデップが救う!

2009年8月3日(月)12時56分

海賊ジャック・スパロウ(左)と鍛冶屋の若者ウィル(右)は絶妙のコンビ Sipa/amanaimages

 アイライナーで黒く縁どった目、ゲイパレードにも参加できそうな歩き方――そんなおかしな一匹狼の海賊ジャック・スパロウを演じるジョニー・デップこそ最大の見どころ。95年の『ドンファン』で垣間見せたコメディーセンスを、今回は大盤振る舞いしている。

 スパロウは鍛冶屋の若者ウィル(オーランド・ブルーム)と手を組み、総督の娘エリザベス(キーラ・ナイトレイ)を救うため海に出る。エリザベスを捕らえたのはスパロウの宿敵キャプテン・バルボッサ。彼らがかけられた不死の呪いを解くカギを彼女が握っているらしい。

 ディズニーランドのアトラクションを基にした映画にしては、意外なほど出来がいい。テッド・エリオットとテリー・ロッシオの脚本も、コミカルなシーンを生き生きと描いている。

 ただし、不死身の海賊対ヒーローたちの戦いには飽きがくる。『マトリックス リローデッド』と同様、不死身の相手との戦いでは手に汗握る興奮を観客に与え続けるのがむずかしい。

 しかしご安心を。話がダレるたびに、デップが助けにやって来る。見せ場を1人でさらったデップは、まさに海賊だ。

[2003年7月30日号掲載]

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