Picture Power

【写真特集】コスプレ愛と深まる親子の絆

“THEY DON’T LOOK LIKE ME”

Photographs by NICCOLÒ RASTRELLI

2023年07月11日(火)17時00分

海外でも人気が高い日本アニメ『僕のヒーローアカデミア』のホークスになり切る、ロンバルディア州セナーゴのクリスチャン(33)。救急車の運転手をしている

<イタリアの若者たちはコスプレを1つのアートとして熱い情熱を注いでいる>

手作りの衣装でマンガやアニメの主人公に扮するコスプレ(コスチューム・プレイ)は、日本の専売特許ではない。

写真家ニッコロ・ラストレッリは、イタリア国内でコスプレに興じるさまざまな若者たちを家族と一緒にフレームに収めるプロジェクトに取り組んでいる。そこからは親子の世代間ギャップだけでなく、若者たちが追い求める非日常のアイデンティティーもうかがい知ることができる。

また親たちが、子供たちのコスプレに懸ける情熱を否定せず、衣装などの制作に向けて努力する姿を温かく見守っている様子も見えてきた。

その1人であるミラノの若者ビンチェンツォは、イタリアの伝統的なカーニバルでの仮装衣装を自作する母親から、コスプレに懸ける情熱を自然に受け継いでいるようだ。

日本のアニメやマンガはイタリアでも人気が高く、多くの若者がコスプレのテーマに選んでいる。そして芸術の国イタリアにふさわしく、一つのアートとして熱い情熱を注いでいる。

ppcos02.jpg

トスカーナ州リボルノの精肉業マヌエル(28)は、祖父母の寝室でスパイダーマンのコスチュームを着てポーズを取る。5年前からコスプレを始めた


ppcos03.jpg

自宅前で、米オンラインゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』のキャラクター、ジンクスになり切るマルケ州グロッタンマーレのマルコ(24)。マネジメントを学ぶ学生だ


ppcos04.jpg

人気アニメ『遊☆戯☆王』シリーズの主要キャラクター、海馬瀬人になり切って、トスカーナ州ピサの自宅キッチンで両親とポーズを取るアレッシオ(25)。空港に勤務している


ppcos05.jpg

日本のゲーム『ゼルダの伝説』に登場するシークのコスプレをするのは、トスカーナ州ルッカに住むエレオノーラ(29)。母親がコスチュームの着付けを手伝ってくれるという


ppcos06.jpg

『ポケットモンスター』シリーズのキャラクター、ブラッキーをコスプレで表現する、エレオノーラ(30)とサブリナ(39)の姉妹。ロンバルディア州マリアーノ・コメンセ在住

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏「銀行が支持者を差別」、JPモルガンなど

ワールド

プーチン氏は「人殺しやめる」、エネルギー価格下落な

ワールド

米、医薬品関税を段階的に250%に引き上げ 当初は

ビジネス

米貿易赤字、6月は16%減の602億ドル 対中赤字
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 3
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をディズニーが公開へ? 50周年でオリジナル版「復活」の可能性
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 6
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「原子力事…
  • 7
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 8
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 9
    永久欠番「51」ユニフォーム姿のファンたちが...「野…
  • 10
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 6
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 9
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 10
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 4
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 5
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 6
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 7
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 8
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 9
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story