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シリーズ日本再発見

日本の社会人の大半が自分の口臭を気にしている

2019年12月18日(水)16時35分
高野智宏

そんなたばこのにおい、そして喫煙による健康懸念物質の吸収も低減できると、ユーザーを増やしているのが加熱式たばこだ。現在、国内ではIQOS(アイコス)、glo(グロー)そしてPloom(プルーム)の主に3ブランドが、機能性を高めた新製品や新たなフレーバーのリフィル/スティックの投入でしのぎを削っている。

最近、においの少なさを理由に紙巻きたばこから加熱式たばこへ移行したという小暮貴さん(仮名)も、そのメリットをこう語る。「におい自体が少ないし、スーツなどへのにおい移りもなくなりました。でもいちばん違いを感じたのは、翌朝、口の中のネバつきが減ったことですね」

なかでも国内でいち早く発売され、現在も市場シェア1位のIQOSは、周囲に漂うにおいが低減されることを強くアピールしている。だが、独特な「IQOS臭」があるとの指摘も多い。一方、IQOSなどと加熱方式が異なる低温加熱型製品であるPloom TECHは、販売元のJTによれば、紙巻きたばこのにおいの濃さを100%とした場合、そのにおいが1%未満に抑えられるという(同社の高温加熱型製品であるPloom Sは5%未満)。

いずれにせよ、従来の紙巻きたばことは大きな差だ。口臭はもちろん、服や髪にもにおいが付かない(しかも歯が黄ばむ可能性も少ない!)加熱式たばこは、自他共に口臭に厳しい現代人の風潮にも合う嗜好品と言えるのかもしれない。

口臭に向けられる、世の中の厳しい(目ならぬ)鼻――。最近ではタニタなど各社から、口臭チェッカー、においチェッカーといった製品も販売されている。まずは自分自身で口臭の程度を調べ、必要であれば歯科へ通って、口臭の原因を調べてもらうといいのではないだろうか。

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