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シリーズ日本再発見

訪日外国人の胃袋をつかむ「食」のマッチングサービス

2016年08月12日(金)15時53分
奥窪優木

寿司や天ぷらにとどまらないニッチな日本食体験を

 一方で、ニーズが多様化する個人での訪日客向けに、飲食店予約サービス「東京ディナーチケット」を展開しているのは、まだ創業1年半のスタートアップ企業であるフレンバシーだ。

 外国語での飲食店予約サービスは、すでにオープンテーブルやぐるなびなどの大手も参入しているが、同サービスの特徴は、英語対応のサイト上で席の予約から料理の注文までが完結する一方、加盟する飲食店には同社が電話で予約を取り次ぐという点にある。

 上記のような大手予約サービスでは、飲食店への予約の取り次ぎもネットで行われるが、インターネットへの接続環境や最低限のIT知識のない、例えば高齢者が個人経営する小規模な飲食店にとっては敷居が高い。しかし東京ディナーチケットは、外国語にもIT化にも対応していないような個人経営の飲食店にもスポットを当てている。

「これまで個人旅行者の飲食店選びは、ホテルを中心とした行動範囲になっていた。しかし、日本食に対する興味や認知度の高まりや民泊の浸透などにより、周辺にホテルがないような街の、地元の常連客ばかりの小さな食堂などにも、外国人客がふらっと訪れる時代になってきている。サイトを通じて、寿司や天ぷらにとどまらないニッチな日本食体験を訪日客に提供したい」(同社代表取締役社長、播太樹氏)

 播氏によると、同サイトは今後、英語以外の複数の外国語や、ベジタリアンやムスリムの旅行者にも対応できる体制にしていくという。

 幸いにも日本は、世界でも有数の豊かな食文化を誇っている。爆買いが落ち着きを見せるなか、外国人の胃袋をつかむこうしたサービスが、今後のインバウンドを牽引していくのかもしれない。


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