コラム

英住宅ローン会社MFS破綻に身構える世界市場...悪夢の「リーマン・ショック」再来の可能性は?

2026年02月28日(土)15時28分

「ゴキブリは1匹見つかれば、他にもたくさんいる」

KKRやアポロ、ブラックストーンといった大手投資ファンドの株価も最大6~12%下落した。KKR傘下のファンドが融資先の延滞率上昇を発表したタイミングと重なり「貸し出し基準が甘すぎたのではないか」という不信感が市場に広がる。

JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは24年10月、第3四半期決算発表の際「ゴキブリは1匹見つかれば、他にもたくさんいる」と、規制により銀行の活動が制限されればリスクは銀行から見えない場所(非銀行系金融機関)へと押し出されるだけだと警告を発した。

世界金融危機がサブプライムローンの質の低さから始まったようにMFS破綻も「利回り追求で審査や管理が疎かになった」という共通点がある。人工知能(AI)による産業構造の急変や金利の高止まりという新たなストレスの中で「融資の質の劣化」が露呈し始めた。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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