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16年続いたオルバン政権、遂に終了? 野党ティサは支持拡大...ハンガリーの未来はどうなる?
高止まりするハンガリーのロシア産エネルギー依存
ハンガリーのロシア産エネルギー依存は他のEU諸国が脱ロシアを進める中で高止まりする。ロシアがウクライナに全面侵攻する前のロシア産天然ガスの依存度は57%だったが、24〜25年には70%に上昇。国内消費が減る中でロシアからの輸入量を維持・拡大したためだ。
ロシア産原油への依存度もウクライナ侵攻前の61%から24〜26年に86%に上昇。原子力発電のロシア依存度も50%から将来70%に上昇する見通しだ。原子力はハンガリーの電力供給の柱であり、ロシアの技術と燃料に完全に依存している。
ロシアの空爆でウクライナに敷設されたロシア産原油のパイプラインが損傷。これによりハンガリーへの供給が中断し、オルバン政権は「ロシアへのエネルギー依存」という戦略的選択のリスクに直面、「ウクライナがハンガリーへの原油供給を妨害している」と批判している。
米国務長官はハンガリーを訪れ、両国の「黄金時代」を演出
ハンガリー第一主義のオルバン氏は 「主権の維持」「反LGBTQ・移民」「トランプ政権との蜜月」を強調。EUからの干渉を批判し、ロシア寄りの姿勢を「平和のため」と正当化する。巻き返しの切り札がドナルド・トランプ米大統領との良好な関係だ。
3月16日、米国のマルコ・ルビオ国務長官はハンガリーを訪れ、両国の「黄金時代」を演出した。オルバン氏の成功にトランプ氏が「深くコミットしている」「あなた方の成功は私たちの成功だ」と述べ、オルバン氏のリーダーシップは米国の利益にとって「不可欠」と称賛した。
白人第一主義とキリスト教的価値観を守るため欧州政治からリベラル勢力を一掃することを国家戦略に掲げるトランプ政権にとってオルバン政権は欧州の橋頭保。4月のハンガリー総選挙はその意味で欧州政治と国際政治の未来を占う試金石となる。
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