原油高に苦しむ世界に「さらに大きなリスク」...イラン戦争が招く「金融システムの危機」の可能性
米ドルと原油は密接にリンクしている
だが各国が最も恐れなければならないのは、長い目で見た場合のドル覇権の弱体化と言えるかもしれない。米ドルの価値というのは、実は原油と密接にリンクしている。アメリカは世界最大級の産油国であることに加え、中東の石油についても支配権を行使していることが、過剰に発行されたドルの価値を維持する役割を果たしている。
イランは人民元など米ドル以外の通貨で決済された原油については、ホルムズ海峡の通過を許すという報道も出ている。これはまさに米ドルと原油が密接にリンクしていることを逆手に取った戦略であり、世界の金融システムに大きなインパクトをもたらす可能性がある。
最大の懸念材料は、トランプ政権がこの深刻な事態について理解しようとしない、あるいは理解していても、それを考慮しない外交政策を続けてしまうことだろう。
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