原油高に苦しむ世界に「さらに大きなリスク」...イラン戦争が招く「金融システムの危機」の可能性
イランは北朝鮮のような存在として生き残る?
タンカー襲撃はゴムボート1隻で可能であり、船会社からすれば1人でも犠牲者が出る可能性のあるオペレーションは選択しにくいことに加え、保険会社も保険を引き受けない可能性が高い。これらは全て原油価格上昇という形で経済に跳ね返ってくる。
イランのこうした行動を完全排除するには、全面戦争に踏み切る必要が出てくるため、アメリカもそう簡単には決断できないだろう。そうなると、イランがホルムズ海峡を盾に、北朝鮮のように反米的小国として生き残る選択肢も見えてくる。
今回の戦争で、イランはサウジアラビアなどアラブ諸国にも反撃を加えているが、サウジアラビアも大国だったイランが小国となり、体制を維持しているだけの状況ならば、フーシ派などへの援助も縮小されるため、思ったほど悪くない状況かもしれない。
加えて、サウジアラビアは人口急増に伴う政府支出の増大に苦しんでおり、原油価格の高値推移はむしろ歓迎と言える。
同じことはロシアにも当てはまり、原油価格の高騰が続けばロシアの戦争遂行能力が増すことになるため、ウクライナ情勢もロシアに有利になる。世界経済は、不確実性が高まると同時に、原油価格上昇によるインフレと景気後退が予想される。
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