コラム

「過去最高」にまで膨れ上がった世界全体の債務残高...一体、どれだけ「危険」な状況なのか?

2026年03月12日(木)12時01分

今回の債務残高の増加は何が原因だった?

今回の世界的な債務残高の増加は、各国の軍事費増大やエネルギー安全保障の確保を目的とした各種インフラ投資が要因であり、政府セクターを中心とする債務残高増加と言える。今後も経済成長率との比較で継続して債務残高が増えていくようであれば、全世界的にインフレが加速するリスクが高まるというのが妥当な解釈と言えるだろう。

ちなみに25年における全世界の名目GDPは、前年との比較で5.4%しか増えておらず、債務残高増加のペースは9.1%と、これを大きく上回っている。やはり、ある程度のインフレリスクが生じていると考えるべきだ。

とりわけ日本は政府債務の残高が突出して多く、全世界でインフレが進んだ場合、日本への影響はさらに大きなものとなるだろう。


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プロフィール

加谷珪一

経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当する。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は金融、経済、ビジネスなどの分野で執筆活動を行うほか、テレビやラジオで解説者やコメンテーターを務める。『お金持ちの教科書』(CCCメディアハウス)、『スタグフレーション』(祥伝社新書)、『本気で考えよう! 自分、家族、そして日本の将来』 (幻冬舎新書)など著書多数。

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