EXCLUSIVE-カタール、自国LNG施設へのイラン報復を米側に事前に警告
写真はカタールのカアビ・エネルギー担当国務相。昨年11月撮影(2026年 ロイター/Amr Alfiky)
Maha El Dahan Andrew Mills Yousef Saba
[ドバイ 20日 ロイター] - カタール国営カタールエナジー最高経営責任者(CEO)を務める同国のカアビ・エネルギー担当国務相はロイターのインタビューに応じ、米・イスラエル側がイランのエネルギー関連施設を攻撃すれば、カタールの液化天然ガス(LNG)施設が報復の対象になると米側に何度も警告していたと明かした。
同相は「我々と提携する石油・ガス幹部とも話したし、米エネルギー長官との会話では、そうした結果(LNG施設への報復攻撃)を招き、我が国に被害をもたらしかねないと常に警告していた」と述べた。
カタールエナジーはエクソンモービルやコノコフィリップスなどの米エネルギー企業と提携している。
実際、イスラエルが18日、イランのサウスパース天然ガス田を攻撃したことが引き金となり、イランはカタール北東部ラスラファン工業都市にある世界最大級のLNG処理・輸出拠点を攻撃した。
カアビ氏は、サウスパースへの攻撃について事前に何も知らされなかったと説明。「何も承知していなかった。もっとも誰も知らなかったと思う。トランプ米大統領も知らなかったと発言している以上、われわれが知り得ただろうか」と述べた。
サウスパースは、イランとカタールが共有する世界最大級の天然ガス田の一部。カタール側は「ノースフィールド」と呼ばれている。
ラスラファンの施設が受けた被害に関してカアビ氏は、カタールのLNG輸出能力の17%が失われただけでなく、影響は最長で5年続くとの見方を示した。
カアビ氏によると、同施設にある14基のトレインのうちの2基で、ガスを輸送用に液化するための精製・冷却設備が破壊された。
イラン攻撃後に施設から人員を一時退避させた関係で、ラスラファンで進められてきた拡張計画にも遅れが生じ、来年以降のフランス、ドイツ、中国などに向けたガス供給にも影響が及ぶという。
カアビ氏は「ノースフィールド拡張計画は現在、いかなる作業も行われていない。作業員もいない。間違いなく遅延している」と説明。遅れは数カ月か、場合によると1年以上になる可能性もあると付け加えた。
またカタールエナジーの生産再開は、敵対行為が終結しなければ不可能で、再開したとしてもLNGの出荷を全面的に復活させるには少なくとも3-4カ月かかると指摘した。





