イスラエルの中東地域所有権巡る米大使発言、中東・イスラム諸国が非難
マイク・ハッカビー駐イスラエル米大使が、イスラエルには中東の大部分に対し聖書に基づく権利を有するとの認識を示し、中東やイスラム諸国が「危険で扇動的」と非難した。エルサレムで2025年9月撮影(2026年 ロイター/Ronen Zvulun)
[エルサレム 21日 ロイター] - マイク・ハッカビー駐イスラエル米大使が、イスラエルには中東の大部分に対し聖書に基づく権利を有するとの認識を示し、中東やイスラム諸国が「危険で扇動的」と非難した。
福音派キリスト教徒のハッカビー氏は、一貫してイスラエルを強力に支持し、ヨルダン川西岸地区への入植を長年にわたり擁護してきた。
問題の発言は、18日にイスラエルで収録され、20日に放送された保守派のタッカー・カールソン氏のインタビューで出た。
カールソン氏は聖書の創世記を引用し、ユーフラテス川からナイル川まで、中東の大部分をカバーする、神がアブラハムに約束した土地に対する権利を現代のイスラエル国家は持っているのかと尋ねた。
ハッカビーは「彼ら(イスラエル)がその土地を全て取っても問題はないだろう」と述べた。その上で「われわれが議論しているのは、イスラエルが現在存在し、平和を望んでいるこの土地についてだ。彼らはヨルダン、シリア、イラクやその他の地域を、占領しようとしているわけではない。彼らは自国民を守りたいだけだ」と説明した。
これに対し、パレスチナ、ヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、エジプト、トルコ、インドネシア、パキスタンなど、中東、その他の国々が、ハッカビー氏の発言を非難する共同声明を発表。ハッカビー氏の発言は「国際法および国連憲章の原則へのあからさまな違反であり、この地域の安全と安定に深刻な脅威をもたらす、危険で扇動的な発言である」と非難した。
米大使館の報道官は、ハッカビー氏の発言は米国の政策の変化を反映したものではなく、同氏の発言全体は、イスラエルに現在の国境を変更する意向が全くないことを明らかにしている、と述べた。





