米ITC、USMCAの自動車原産地規則に関する調査開始
米国際貿易委員会(ITC)は19日、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に基づく自動車産業の原産地規則に関する調査を開始したと発表した。写真は米カリフォルニア州ロサンゼルスで2023年7月撮影(2026年 ロイター/Mike Blake)
David Shepardson
[ワシントン 19日 ロイター] - 米国際貿易委員会(ITC)は19日、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に基づく自動車産業の原産地規則に関する調査を開始したと発表した。
発表文によると、調査は「米経済に対する影響、米国の競争力に及ぼす効果、近年の技術革新を考慮した妥当性」を検証する。ITCは今年後半に公聴会を開き、2027年7月までに報告書を発行する計画だ。
USMCAの原産地規則は北米3カ国のいずれかで生産された車両が自由貿易の資格を得るために必要な「域内付加価値比率」の要件を引き上げた。このため、北米メーカーはUSMCA域内からより多くの部品を調達するように求められ、サプライチェーン(供給網)を抜本的に再編した。
現行規則では、米市場に無関税でアクセスするためにメーカーに75%の北米産の域内付加価値比率が必要とされる。エンジンや変速機、車体パネル、シャシーコンポーネント(主要構成部品)を含めた「基幹部品」のリストに基づき、乗用車の構成内容の40%を米国かカナダで製造するよう義務付けている。ピックアップトラックの場合、この基準値は45%となっている。
USMCAは1994年の北米自由貿易協定(NAFTA)に代わって2020年に発効した三カ国間の自由貿易協定だ。USMCAの原産地規則を順守した製品は、無関税で米国に輸出することが可能。そのため、これまではメキシコとカナダが米国への製品輸出に当たり、トランプ米大統領の関税引き上げから保護する盾となっていた。
米通商代表部(USTR)は今年1月、USMCAの改革案として工業製品に対する原産地規則の強化を盛り込む可能性があると表明した。





