仏会計検査院、歳出削減促す 増税頼み限界
2025年3月、パリで撮影。REUTERS/Abdul Saboor
[パリ 19日 ロイター] - フランス会計検査院は19日、公的財政の立て直しに向け、増税頼みから歳出削減へと抜本的に転換する必要があると警告した。財政は2年連続で厳しい状況に直面している。
年初時点の財政状況に関する報告書で述べた。
政府が掲げる2026年の財政赤字目標(国内総生産=GDP比5%)について「極めて不確実」と指摘。当初の4.7%からすでに緩和された目標だが、議会が社会保障予算で主要な歳出削減策を撤回したことが影響しているとの認識を示した。
また、26年予算が約120億ユーロの追加増税に過度に依存していると批判。特に大企業向けの法人税付加税をほぼ全面的に延長する措置を問題視した。
インフレ率が予想を下回る場合や、企業が利益を守るために行動を変化させた場合、税収が想定を下回るリスクがあると警告した。
フランスの税負担はすでにユーロ圏で最高水準にあり、これ以上の増税は「競争力を損ない、雇用に悪影響を及ぼしかねない」とし、歳出削減が不可避であるとの認識を示した。
ただ、歳出面にも大きなリスクがあるとした。26年の歳出増加率はインフレ調整後で0.3%と、前例のない伸びの鈍化となる見通し。ただ、議会は医療費自己負担の引き上げや年金凍結といった政策を撤回しており、歳出が予算を超える可能性が高いとした。
仮に26年の赤字目標を達成できたとしても、政府債務残高はGDP比118.6%に増加する見通し。金利上昇への脆弱性が高まり、20年代後半により大規模な財政引き締めが必要になる恐れがあると警告した。





