イラン、軍事施設で空爆対策か 専門会社が衛星画像分析
イランのイスファハン核施設を示す衛星画像。2024年11月撮影の提供写真。Vantor/Handout via REUTERS
[18日 ロイター] - イランと米国の緊張が高まる中、これまで空爆で被害を受けたイラン国内の軍事敷地などで、コンクリート製の防護壁を土で覆うといった対策が進んでいることが、米科学国際安全保障研究所(ISIS)をはじめとする複数の専門家による衛星画像に基づく分析で分かった。
衛星画像では、昨年イスラエルとの戦闘中に米軍からの爆撃を受けた核施設で、トンネル入口を埋めた様子のほか、別の施設近くのトンネル入口の強化、攻撃を受けたミサイル基地が修復されている様子が見られた。米国がイランの核問題を巡る交渉を進めつつ、決裂時には軍事行動に踏み切る可能性も示す中、米国などが問題視する施設などに関するイランの対応の一端が見られる。
画像で変化が見られたもののうち、パルチン軍事施設はテヘラン南東約30キロに位置し、イランで最も機密性の高い軍事施設の一つ。西側情報筋によると、イランは20年以上前にここで核開発に関連する実験を行ったとされる。イスラエルは2024年10月にパルチンを攻撃したとされ、攻撃前後の衛星画像でパルチンの長方形の建物に甚大な損傷が確認された。
その後、24年11月6日の画像では建物の再建が始まっており、25年10月12日の画像では、新たな構造物の骨組みと、隣接する小規模構造物2つを確認。同年11月14日の画像では、大型構造物を覆う金属製の屋根とみられるものが確認された。同年12月13日の画像では施設が部分的に覆われ、26年2月16日までには、コンクリートとみられる構造物によって完全に隠されたもようだ。
ISISは、1月22日の画像分析で「タレガン2」と特定した敷地に新設された施設周囲の「コンクリート製石棺」建設が進展していると指摘した。
ISISは25年11月に、画像から「建設が進行中で、建物内に設置された長さ約36メートル、直径約12メートルの長円筒形チャンバー(高爆発物封じ込め容器の可能性)の存在が示されている」とも指摘していた。「高爆発物封じ込め容器は核兵器開発に不可欠で、他の多くの通常兵器開発にも使用可能」という。
ISIS創設者デービッド・オルブライト氏はXへの投稿で、交渉の長期化はイランにとって利点があると指摘。「過去2─3週間、イランは新たなタレガン2施設を埋蔵しており、施設はやがて識別不能になり、空爆を防ぎやすくなる」との見方を示した。
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