トランプ氏、住宅対策でMBS2000億ドル相当購入指示 ファニーメイなど
2025年5月5日、ホワイトハウスで撮影。REUTERS/Leah Millis/File Photo
Ann Saphir
[ワシントン 8日 ロイター] - トランプ米大統領は8日、住宅コストを引き下げるため、2000億ドル相当の住宅ローン担保証券(MBS)を購入するよう指示していると発表した。
自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「私が最初の任期でファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)を売却しなかったため、今ではその価値が何倍にもなり、2000億ドルの現金を保有している」と投稿。
2000億ドル相当のMBSを購入することで、住宅ローン金利は低下し、毎月の支払額は下がり、住宅を所有するコストはより手頃なものになるだろうと説明した。これ以上の詳細は明らかにしなかった。
米連邦住宅金融局(FHFA)のパルト局長はXに、ファニーメイとフレディマックがMBSを購入すると投稿した。
ファニーメイとフレディマックが2000億ドルの現金を保有しているとする発言でトランプ氏が具体的にどの資金を指していたのかは不明。証券取引委員会(SEC)に提出された決算報告書によると、2社の現金および現金同等物の合計は9月30日時点で170億ドル未満だった。
ホワイトハウスはトランプ氏の発言の詳細に関するコメント要請に応じていない。
パルト氏はロイターの電話インタビューで、2社にはトランプ氏の命令を遂行するのに十分な「流動性」があり、それぞれ約1000億ドルの資金があると述べた。
その金額を算出するには現金以外の資産を考慮する必要がある。ファニーメイの第3・四半期のバランスシートによると、同社は現金として122億ドル、拘束現金として272億ドル、売買目的有価証券として615億ドルを保有し、これらの合計が1009億ドルとなっている。
フレディマックのバランスシートによると、現金および現金同等物として46億ドル、売買目的有価証券として863億ドルを保有し、合計909億ドルとなっている。
パルト氏はMBS購入の時期など詳細について回答を差し控えた。購入によって住宅ローン金利が下がり、住宅市場が活性化すると期待していると語った。
米連邦準備理事会(FRB)はかつて、新型コロナウイルス禍を受けた量的緩和の一環としてMBSを購入した。
米不動産仲介のレッドフィンのチェン・ジャオ氏は、FRBの購入規模と比較すると、2000億ドル分の住宅ローン金利への影響は10─15ベーシスポイント程度と「かなり小さい」と予想した。
FHFAのパルト氏は、FRBと財務省は今回のMBS購入には関与せず、購入資金はファニーメイとフレディマックの流動性で賄われると述べた。
ファニーメイとフレディマックは大規模な政府救済を必要とした2008年の金融危機以来、政府の管理下にある。
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