ニュース速報
ワールド

OPECプラス構成国、27年に向け生産能力評価実施へ=関係筋

2025年12月03日(水)14時06分

 12月3日 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」のメンバーは来年、各国の実際の生産能力により近い生産割当量を設定できるよう、2027年に向けた生産能力評価を実施する。写真はOPECのロゴ。2024年11月、アゼルバイジャンの首都バクーで撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)

Alex Lawler Ahmad Ghaddar Olesya Astakhova

[ロンドン/モスクワ 2日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」のメンバーは来年、各国の実際の生産能力により近い生産割当量を設定できるよう、2027年に向けた生産能力評価を実施する。関係筋が明らかにした。

11月30日の会合で、構成国の最大生産能力を評価する仕組みが承認されたことを受けたもの。今後の生産を巡る取り決めの信頼性を高めることが期待される。

関係筋によると、OPECプラスは米石油コンサルティング会社デゴライアー・アンド・マクノートンを起用し、メンバー22カ国のうち19カ国の試算を行う予定だ。

デゴライアーはコメント要請に応じなかった。

ダラスを拠点とする同社は、サウジアラムコの19年の新規株式公開(IPO)に先立ち、石油埋蔵量の監査を行った企業の一つ。

デゴライアーは、ロシア、イラン、ベネズエラの生産能力については評価しない。各国は米国の制裁下にあり、米国企業が評価することに反対したという。

関係筋によると、今後数週間のうちにロシアとベネズエラの生産能力評価を担当するインド企業が指名される見込み。イランは生産指標を用いて生産能力評価を受けることを選択した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国大手銀行、高利回り預金商品を削減 利益率への圧

ワールド

米、非欧州19カ国出身者の全移民申請を一時停止

ワールド

中国の検閲当局、不動産市場の「悲観論」投稿取り締ま

ワールド

豪のSNS年齢制限、ユーチューブも「順守」表明
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 2
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 3
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 4
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 5
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドロー…
  • 8
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯…
  • 9
    22歳女教師、13歳の生徒に「わいせつコンテンツ」送…
  • 10
    もう無茶苦茶...トランプ政権下で行われた「シャーロ…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中