トランプ氏の大統領選介入疑惑、ジョージア州が起訴取り下げ
Jasper Ward Jan Wolfe
[ワシントン 26日 ロイター] - 米南部ジョージア州の検察当局は26日、2020年の米大統領選への介入を巡ってトランプ大統領に対して起こしていた全ての刑事告訴を取り下げた。
事件を担当するジョージア州検察官協議会事務局長のピーター・スカンダラキス氏は起訴取り下げの申立書で、現職大統領がジョージア州で裁判を受けるために出廷するのは現実的ではないとして、この訴訟を進めるのは「無益で非生産的だ」と説明した。
トランプ氏の弁護士であるスティーブ・サドウ氏は起訴取り下げを歓迎し、そもそも起訴されるべきではなかったと述べた。
20年の大統領選でトランプ氏がジョージア州の選挙管理当局トップに対し、同州で勝利するのに十分な票を「見つけてほしい」と依頼したとされる音声記録がメディアで報じられたことを受け、フルトン郡の地方検事がトランプ氏らを起訴していた。
その後、この検事が不正疑惑で担当を外されたため、スカンダラキス氏が今月、事件を引き継いだ。
ジョージア州立大学のアンソニー・マイケル・クライス法学教授は、ジョージア州の検察官協議会には複数の共同被告がいるこのような複雑な事件を起訴するだけの人員が不足していると指摘し、スカンダラキス氏による起訴取り下げの決定は意外ではないと述べた。





