ブラジル政府予算、郵政事業悪化で打撃 事態さらに悪化も
2019年4月26日、ブラジルのリオデジャネイロにある国営郵便局で働く男性 REUTERS/Ricardo Moraes
[ブラジリア 24日 ロイター] - ブラジルのドゥリガン財務相代行は24日、国営郵便事業社コレイオスが非常に低調な決算を発表したことで、今年度の政府予算編成に影響が出ており、2026年には事態が悪化する可能性があると述べた。
ドゥリガン氏は記者会見で「多少は改善の余地があるものの、目の前の状況に対処しなければならないのが現実。コレイオスの現状は極めて悪い」と述べた。
政府は21日夜に発表した最新の隔月歳入・歳出報告で、国営企業の財政赤字予測を37億レアル(6億8666万ドル)上方修正し、「主にコレイオスの修正予算編成の影響」を理由に挙げた。
財政規則では、政府は国営企業の財政赤字から投資支出の一部を控除できる。それでも、政府はコレイオスの業績悪化で国営企業の予想赤字のうち30億レアルを補填する必要があり、予算法を順守するため他の支出の削減が示唆された。
ドゥリガン氏は、同社が直面している深刻で構造的な問題は26年に一段と大きな財政的打撃をもたらす可能性があると警告。この点を考慮し、政府は同社の再建計画を待っていると述べた。
さらに、政府は直接の資本注入でなく、財務省の支援によるコレイオス向け信用供与策を検討していると述べたが、詳細は明らかにしなかった。





