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英文化相、テレグラフの早期売却目指す デイリー・メール親会社に

2025年11月25日(火)00時55分

英デイリー・メール紙のオフィス外に見える時計の文字盤。2018年4月28日、ロンドンで撮影。REUTERS/Toby Melville

[ロンドン 24日 ロイター] - 英国のナンディ文化相は24日、英タブロイド紙デイリー・メールの親会社DMGTへの保守系高級紙テレグラフの売却について、これ以上の遅延なく「タイムリーに行う」道筋をつけることを目指しているとの認識を示した。

ナンディ氏は書面の声明で「私の意図は、これ以上の遅延なく、公共の利益にかなうタイムリーな売却に向けて建設的な道筋を築くことだ」と表明。プロセスが既に長期化していることを考えると、DMGTからの正式な承認申請は3週間以内に提出されるとみていると述べた。テレグラフの企業価値は5億ポンド(約6億5500万ドル)とされる。

テレグラフを巡っては、米投資ファンドのレッドバード・キャピタル・パートナーズが5月、アラブ首長国連邦(UAE)政府系投資会社傘下のIMIから経営権を取得することで合意したと発表。

ただ、IMIの出資比率を15%に制限する修正案が、規制当局の承認の遅れやテレグラフのジャーナリストらによる反対を背景に実現に至らなかったことから、レッドバードは今月14日に撤退を表明。DMGTは先週22日、UAE政府が支援するレッドバードIMIからテレグラフ・メディア・グループ(TMG)を買収することに合意した。

DMGTは、この取引は資金調達構造に外国政府による投資が含まれないため、昨年導入された外国政府による報道機関の買収を阻止する英規制に準拠していると述べた。

DMGTとレッドバードはコメント要請にすぐには応じていない。

ロイター
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