中国、ネクスペリア巡りオランダ経済相を批判 高官の訪中控え

１０月２３日、ドイツのハンブルクで撮影（２０２５年　ロイター/ジョナス・ワルツバーグ）

Eduardo Baptista

[北京 １４日 ロイター] - 中国商務省は１４日、オランダに本社を置く中国系半導体メーカー、ネクスペリアの接収を正当化したオランダのカレマンス経済相の発言を批判した。

カレマンス氏は１３日付の英紙ガーディアンとのインタビューで、ネクスペリアの接収を決定したことを後悔していないと述べた。

中国商務省は声明で、カレマンス氏の発言に「極めて失望し、強い不満を持っている」と表明。「純粋な民間企業の株式９９％を押収したオランダ側の不適切な介入が、静かな水面に石を投じたように巨大な波紋を生み、世界の半導体供給網に混乱をもたらす真の原因となった」と述べた。

オランダ経済省の高官は、ネクスペリア問題の打開策を探るため、数日中に中国を訪問する予定。商務省関係者と会談する可能性が高い。

商務省は接収の撤回を要求。他の欧州連合（ＥＵ）諸国に対しオランダ政府に圧力をかけるよう呼びかけている。