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西側の制裁で船舶に「前代未聞」の大量石油積載=石油商社CEO

2025年11月06日(木)12時49分

2025年3月10日、米テキサス州ヒューストンで開催されたCERAWeekで、メディアのインタビューに応じるトルンクビストCEO。REUTERS/Kaylee Greenlee

Yousef Saba

[アブダビ 5日 ロイター] - スイスの石油商社ガンバー・グループのトルビョルン・トルンクビスト最高経営責任者(CEO)は5日、西側諸国のロシアとイランに対する制裁により船舶に積載されている石油の量は過去最大級に膨らみ、世界の石油市場が供給過剰になるのを防いでいるとの見解を示した。アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国で開かれたエネルギー関係の会合で語った。

欧州連合(EU)、英国、米国はロシアのウクライナ侵攻を巡り一連の対ロシア制裁を科している。米国は先月、ロシアの石油大手ロスネフチ、ルクオイル両社との取引を禁止した。

トルンクビスト氏は、制裁が引き起こす貿易の混乱は石油の供給過剰によって和らげられ、市場を安定的に保ち価格の変動を抑えていると指摘。だが制裁により「途方もない量」の石油が行き場を失い、一部はタンカーに積載されたままになっていると付け加えた。

同氏は「これは前代未聞の規模だ。このため、仮に全ての制裁が解除されれば、市場が極めて供給過剰になるのは明らかだ」と話した。

ロイター
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