UPS貨物機墜落、ブラックボックス回収 地上の犠牲者増える
米ケンタッキー州で4日、米航空貨物輸送大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の貨物機が墜落し大規模な火災が発生した事故で、死者が9人に上ったことが分かった。写真は4日撮影(2025年 ロイター/Jeff Faughender/USA Today Network via REUTERS)
David Shepardson
[5日 ロイター] - 米ケンタッキー州で4日発生したユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の貨物機墜落事故で、米国家運輸安全委員会(NTSB)が5日会見し、事故機の「ブラックボックス」を発見したと明らかにした。今後、解析作業に移るとした。
UPSのMD-11貨物機は4日夕、ケンタッキー州のルイビル国際空港を離陸した直後に墜落した。乗員3人のほか、地上で巻き添えになった人もおり、死者数は12人となった。
5日夕方の段階で確認された地上の犠牲者は少なくとも9人。4日の発表では負傷者が11人で、そのうち何人かが重傷としていた。
NTSBのトッド・インマン氏は事故後初の会見で、フライトデータレコーダーとコックピットボイスレコーダーを残骸の中から発見したと明らかにした。いずれも「無傷だった」とし、今後ワシントンの施設で解析すると述べた。
事故当時、空港の管制は「適切な人員体制」だったとし、政府機関閉鎖による影響との関連を示す証拠はない、とした。
インマン氏によると、事故機は離陸後まもなく墜落し、空港敷地のすぐ外側にある多くの建造物に衝突した。左翼付近で「火の噴き出し」が発生。滑走路で転がるうちにエンジン3基のうち、左翼のエンジンが切り離されたとした。
事故機のエンジンを製造したGEエアロスペースは調査に協力すると述べた。米国の航空安全専門家アンソニー・ブリックハウス氏は「片方のエンジンを失っても飛行できるように設計されているが、そのエンジンを失ったことが機体の残りの部分にどのような影響を及ぼすかを確認する必要がある」と指摘した。
同空港は5日朝から再開したが、事故が起きた滑走路は今後10日間閉鎖される。ベシア・ケンタッキー州知事は、事故対応に注力するとして非常事態を宣言した。





