ニュース速報
ワールド

UPS貨物機墜落、ブラックボックス回収 地上の犠牲者増える

2025年11月06日(木)10時11分

米ケンタッキー州で4日、米航空貨物輸送大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の貨物機が墜落し大規模な火災が発生した事故で、死者が9人に上ったことが分かった。写真は4日撮影(2025年 ロイター/Jeff Faughender/USA Today Network via REUTERS)

David Shepardson

[5日 ロイター] - 米ケンタッキー州で4日発生したユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の貨物機墜落事故で、米国家運輸安全委員会(NTSB)が5日会見し、事故機の「ブラックボックス」を発見したと明らかにした。今後、解析作業に移るとした。

UPSのMD-11貨物機は4日夕、ケンタッキー州のルイビル国際空港を離陸した直後に墜落した。乗員3人のほか、地上で巻き添えになった人もおり、死者数は12人となった。

5日夕方の段階で確認された地上の犠牲者は少なくとも9人。4日の発表では負傷者が11人で、そのうち何人かが重傷としていた。

NTSBのトッド・インマン氏は事故後初の会見で、フライトデータレコーダーとコックピットボイスレコーダーを残骸の中から発見したと明らかにした。いずれも「無傷だった」とし、今後ワシントンの施設で解析すると述べた。

事故当時、空港の管制は「適切な人員体制」だったとし、政府機関閉鎖による影響との関連を示す証拠はない、とした。

インマン氏によると、事故機は離陸後まもなく墜落し、空港敷地のすぐ外側にある多くの建造物に衝突した。左翼付近で「火の噴き出し」が発生。滑走路で転がるうちにエンジン3基のうち、左翼のエンジンが切り離されたとした。

事故機のエンジンを製造したGEエアロスペースは調査に協力すると述べた。米国の航空安全専門家アンソニー・ブリックハウス氏は「片方のエンジンを失っても飛行できるように設計されているが、そのエンジンを失ったことが機体の残りの部分にどのような影響を及ぼすかを確認する必要がある」と指摘した。

同空港は5日朝から再開したが、事故が起きた滑走路は今後10日間閉鎖される。ベシア・ケンタッキー州知事は、事故対応に注力するとして非常事態を宣言した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米政府機関の一部が閉鎖、短期間の公算 予算案の下院

ビジネス

中国1月製造業PMIが50割れ、非製造業は22年1

ワールド

トランプ氏、労働統計局長にベテランエコノミスト指名

ワールド

焦点:トランプ政権、気候変動の「人為的要因」削除 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 2
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵士供給に悩むロシアが行う「外道行為」の実態
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    日本はすでに世界第4位の移民受け入れ国...実は開放…
  • 5
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 6
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 7
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 8
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中