ニュース速報
ワールド

OPECプラス、26年第2四半期以降は増産か=HSBC予想

2025年11月05日(水)07時51分

写真は石油輸出国機構(OPEC)のロゴ。2024年5月、オーストリアのウィーンにある本部で撮影。REUTERS/Leonhard Foeger

[4日 ロイター] - 英金融大手HSBCは4日に発表した報告書で、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成するOPECプラスが市場シェア回復に向け、2026年の第2・四半期と第3・四半期に原油生産量を増やすとの予想を示した。

OPECプラスは2日、今年12月の小幅な増産と26年第1・四半期の増産停止で合意した。OPECプラスは4月以降、世界供給量の約2.7%に当たる日量約290万バレルの増産目標を設定していたが、供給過剰になるとの予測を受けて10月以降はペースを鈍化させていた。

HSBCは「OPECプラスが(増産を)停止した現在でも、増産から一転して減産することには非常に懐疑的だ」とし、「ブレント原油価格が長期にわたって1バレル当たり55ドルを下回る状況が続いた場合だけに、減産が検討されると予想している」と説明した。

HSBCは26年第1・四半期に世界で日量270万バレルの原油が供給過剰になると予想し、日量300万バレルの供給過剰になるとの従来予測から下方修正した。26年の供給過剰量も平均で日量210万バレルとし、従来予想の日量240万バレルから引き下げた。

26年第1・四半期の増産停止が原油の需給バランスにわずかな好材料となるものの、26年の大幅な供給過剰を防ぐには不十分だとも指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

パープレキシティ、AIエージェント巡りアマゾンから

ビジネス

任天堂株が急伸、業績・配当予想引き上げ スイッチ2

ワールド

NZ失業率、第3四半期は5.3%に悪化 9年ぶり高

ワールド

米ケンタッキー州でUPS機が離陸後墜落、乗員3人 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    高市首相に注がれる冷たい視線...昔ながらのタカ派で…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    【HTV-X】7つのキーワードで知る、日本製新型宇宙ス…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中