OPECプラス有志国の増産停止、ロシア働きかけでサウジ同意=関係者
        	オーストリアのウィーンにある石油輸出国機構(OPEC)本部の外に掲げられたOPECのロゴ。2024年5月28日撮影。REUTERS/Leonhard Foeger
Dmitry Zhdannikov Alex Lawler Ahmad Ghaddar
[ロンドン 3日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の有志8カ国が2日の会合で来年1-3月の増産停止に合意した裏には、西側の新たな制裁によって輸出拡大に苦戦するロシアの働きかけがあった。4人のOPECプラス関係者が明らかにした。
あるOPECプラス加盟国の代表と、事情に詳しい関係者の1人はロイターに、この会合で来年1-3月の増産停止を主に提唱したのは、ロシアのノバク副首相だったと語った。
来年1-3月は季節的に需要が鈍化し、市場が供給過剰に陥る懸念が強まっている。こうした中で2人の関係者の話では、サウジアラビアも増産停止に賛成したという。
実際8カ国の声明では、増産停止の理由として「季節性」への考慮を挙げていた。
別のOPECプラス加盟国代表は「持続的な供給超過に対する懸念は現実味があり、輸出市場全体でどんどん明白になってきている」と述べ、来年前半を通じて需要は低調になるとの見通しを示した。
来年についてOPEC自体は需給均衡を予想しているものの、国際エネルギー機関(IEA)は日量400万バレルの供給超過を想定し、大半のアナリストも供給が需要を上回るとみている。
モルガン・スタンレーはノートに「OPECが1-3月期に慎重な(生産)姿勢を採用するのは珍しくない」と記した。





