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クルド武装組織PKK、トルコから撤退発表 政治参加要求

2025年10月27日(月)08時57分

トルコの非合法組織クルド労働者党(PKK)は10月26日、トルコ政府と調整中の武装解除プロセスの一環として同国から撤退すると発表した。写真はPKKの戦闘員がオートバイで通過する様子。同日、イラクのカンディル山脈で撮影(2025年 ロイター/Thaier Al-Sudani)

[カンディル山脈(イラク) 26日 ロイター] - トルコの非合法組織クルド労働者党(PKK)は26日、トルコ政府と調整中の武装解除プロセスの一環として同国から撤退すると発表し、PKKの政治参加を可能にする措置を進めるよう政府に求めた。

40年以上にわたりトルコ政府と対立してきたPKKは、収監中の指導者アブドラ・オジャラン受刑者からの武装闘争終結の呼びかけを受けて、5月に武装解除と解散を決定。7月には誠意の象徴として一部の武器を焼却した。

PKKは、イラク北部の拠点であるカンディル山脈でのイベントで読み上げられた声明で、「自由で民主的かつ兄弟的な生活」の基礎を築くため、トルコから全ての戦闘員を撤退させることを決定したと述べた。

この措置は武装解除と統合プロセスへのコミットメントを反映したものだとし、統合法を可決することでPKKの「民主政治」への移行の道を開くようトルコ政府に求めた。

トルコ大統領府のデュラン報道官は撤退発表を歓迎し、政府は恒久的な平和と安全の実現を望んでいると述べた。

PKKは近年、弱体化しており、既に拠点はイラク北部に移っている。

ロイター
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