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韓国中銀、予想通り政策金利据え置き 利下げスタンスは維持

2025年10月23日(木)11時56分

 10月23日、韓国銀行(中央銀行)は政策金利を予想通り2.50%に据え置いた。写真は韓国銀行の外観。2017年11月、ソウルで撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)

Cynthia Kim Jihoon Lee

[ソウル 23日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は23日、政策金利を予想通り2.50%に据え置いた。住宅価格の上昇や通貨ウォンの対ドル相場下落で追加緩和の余地が縮小していることが背景。ただ景気が軟化する中、追加利下げの可能性は残している。

ロイターがまとめたエコノミスト調査では35人中33人が据え置きを予想していた。

声明は「委員会は経済成長の下振れリスクを軽減するために利下げスタンスを維持し、国内外の政策状況の変化を注意深く監視し、インフレと金融安定への影響を検証しながら、さらなる基準金利引き下げのタイミングとペースを調整する」と述べた。

韓国は今年、パンデミック(新型コロナ大流行)の中で経済が0.7%縮小した2020年以来最も低い経済成長率を記録すると予測されている。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ガレス・レザー氏は「広範な見通しは軟調だ」と指摘。輸出需要の低迷や財政政策の引き締めなどに触れ、「これらすべては今後の成長鈍化を示唆している」と話し、11月27日の次回会合での利下げを予想した。

金利決定発表後、ウォンは1ドル=1435.8ウォンまで下落し、5月上旬以来の安値水準となった。

3年物国債先物は上昇に転じ、0135GMT(日本時間午前10時35分)時点で0.09ポイント高の106.99。

ロイター
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