日本はロ中に対する「軍事化」やめるべき、ロ高官がNATO接近警戒

9月2日 ロシアのパトルシェフ大統領補佐官(写真)は、日本がロシアと中国に対する軍事化政策の追求をやめることを望むと述べ、北大西洋条約機構(NATO)が日本の艦隊を戦闘に用いる可能性があると警戒感を示した。写真は2023年3月、モスクワで代表撮影(2025年 ロイター)
[2日 ロイター] - ロシアのパトルシェフ大統領補佐官は、日本がロシアと中国に対する軍事化政策の追求をやめることを望むと述べ、北大西洋条約機構(NATO)が日本の艦隊を戦闘に用いる可能性があると警戒感を示した。ニュースメディア「Argumenty I Fakty」が2日、同氏の発言を報じた。
旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身で安全保障会議書記を務めたパトルシェフ氏は、NATOが世界各地で戦闘作戦を行うために日本の艦隊を用いるつもりだと、証拠を示さずに主張した。
「日本のエリート層の間で常識が勝り、彼らが軍事化という自殺行為的な政策の追求や、最も強力な隣国であるロシアと中国に対する武器による威嚇をやめると信じたい」としつつ、「この状況が続く限り、われわれは傍観するわけにはいかない」と述べた。
また、日本の海上自衛隊について「NATO艦隊と緊密に協力しており、いつでも西側諸国の連合体制に組み入れられる可能性がある」と主張した。