米共和党上院議員、中国AIモデルのセキュリティー調査を商務省に要請

米共和党の上院議員7人は5日、ディープシークなど中国のオープン型人工知能(AI)モデルがもたらす恐れのあるデータセキュリティー上の脆弱性について調査するよう商務省に書簡を送付した。写真は1月29日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
David Shepardson
[5日 ロイター] - 米共和党の上院議員7人は5日、ディープシークなど中国のオープン型人工知能(AI)モデルがもたらす恐れのあるデータセキュリティー上の脆弱性について調査するよう商務省に書簡を送付した。
要請したのはテッド・バッド議員を中心としたグループ。商務省に対し、アプリケーションを通じて中国のサーバーに集められたデータが引き起こす脅威のほか、中国のAIモデルが米国の個人情報や企業データを中国の軍や軍関連企業に提供しているかどうかについて詳細を明らかにするよう求めている。
また、中国のオープンソースモデルが対中輸出管理の対象となっている半導体に不正にアクセスした事例、あるいはこうしたモデルが米国のAIモデルの使用条件に違反して性能の向上を図った可能性について調査結果を公表することも求めている。
議会上院には、ディープシークを連邦政府の機器やネットワーク上で使うことを禁止し、連邦政府の契約案件を請け負った業者がディープシークを使うことを禁じる超党派の法案が提出されている。
ラトニック商務長官は1月に行われた商務長官指名を受けた公聴会で、ディープシークは米国のAI技術を不正に利用しており、規制を導入すると述べた。