ボルソナロ前大統領が自宅軟禁に、ブラジル最高裁が命令

ブラジルの最高裁判所は4日、クーデターを企てたとして公判中のボルソナロ前大統領に自宅軟禁命令を出した。写真はバイクイベントを訪問するボルソナロ氏。7月29日、ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)
[ブラジリア 4日 ロイター] - ブラジル当局は4日、クーデターを企てた罪で公判中のボルソナロ前大統領を自宅軟禁とした。これにより、トランプ米政権との緊張がさらに高まる可能性がある。
最高裁判所のモラエス判事は、ボルソナロ氏が先月に課された司法上の拘束命令に従わなかったと判断し、軟禁命令を出した。
また、弁護士や裁判所が許可した人物を除き、ボルソナロ氏が面会を受けることや、直接または第三者を介して携帯電話を使用することも禁止した。
ボルソナロ氏の広報担当者は、同氏が4日午後に自宅軟禁に置かれ、携帯電話が押収されたと確認した。
ボルソナロ氏に対する行動制限は、同氏がトランプ氏の干渉を求めたという疑惑を巡って課された。トランプ氏は良好な関係にあるボルソナロ氏が2022年の大統領選敗北後にクーデターを企てたとして起訴されたことを「魔女狩り」と称し、ブラジルに50%の関税を課すと発表した。