現在のところ防衛力整備計画の改定考えていない=石破首相

石破茂首相は4日午前、衆院予算委員会の集中審議で、日米関税交渉で日本の防衛力整備計画などに基づく防衛力向上の考え方を説明したと明らかにした上で、整備計画の改定は「現在のところ考えていない」と言明した。写真は昨年10月撮影(2025年 ロイター)
[東京 4日 ロイター] - 石破茂首相は4日午前、衆院予算委員会の集中審議で、日米関税交渉で日本の防衛力整備計画などに基づく防衛力向上の考え方を説明したと明らかにした上で、整備計画の改定は「現在のところ考えていない」と言明した。
渡辺創委員(立憲)への答弁。
渡辺委員は米政府が発表した日米関税合意内容のファクトシートに日本による年間数十億ドル相当の米国産防衛装備品の購入が盛り込まれており、米国から防衛費を国内総生産(GDP)比で3.5%まで引き上げられるよう求められたという報道もあると指摘。
首相はこれに対し、一般論として日本による米国産防衛装備品の購入は米国の貿易赤字を減らすとの認識を示した上で、現行の計画を「超えて防衛装備品を購入するということについて説明したものではない」とし、日本の防衛費について、対GDP比で「3%とか3.5%など具体的提案があったわけでない」と回答した。