インドネシア、景気刺激策を6月5日に発表へ
インドネシア経済調整省は24日、経済活動の活性化と消費者の購買力向上を目指した景気刺激策を6月5日に発表することを明らかにした。写真はハルタルト調整相(経済)。ジャカルタで2023年6月撮影(2025年 ロイター/Ajeng Dinar Ulfiana)
[ジャカルタ 24日 ロイター] - インドネシア経済調整省は24日、経済活動の活性化と消費者の購買力向上を目指した景気刺激策を6月5日に発表することを明らかにした。2025年第2・四半期の国内総生産(GDP)成長率を前年同期比で5%程度へ押し上げることを期待しているとも表明した。
ハルタルト調整相(経済)は景気刺激策について「消費を増やすことで経済成長を促すために用意されたもの」との声明を出した。6月下旬に始まる学校休暇を控えて発表することにより、購買力向上を勢いづけることができるとも指摘した。
東南アジア最大の経済大国のインドネシアは第1・四半期のGDPが前年同期比4.87%増と、21年第3・四半期以来3年半ぶりの低水準だった。中央銀行は25年の経済成長率見通しを従来の前年比4.7―5.5%から4.6―5.4%へ引き下げた。
景気刺激策には、約7930万世帯に対する電気料金の50%割引と、約1830万の低所得世帯への6月と7月の食料配給を盛り込む。また、低所得労働者への現金給付や労働集約型産業の従業員に対する労働災害保険の割引適用も計画している。
経済調整省の報道官は、25年第2・四半期と第3・四半期の成長率押し上げに向けて景気刺激策の規模を引き続き検討していると明らかにした。





