ニュース速報
ワールド

韓国大統領選で初のTV討論会、最有力の李在明氏「バランス外交」主張

2025年05月19日(月)08時51分

 6月3日の韓国大統領選に向け、有力候補が初めてのテレビ討論会を18日夜に行った。写真は、最大野党「共に民主党」の李在明前代表。4月27日、高陽で撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 18日 ロイター] - 6月3日の韓国大統領選に向け、有力候補が初めてのテレビ討論会を18日夜に行った。

支持率で他候補を大きく引き離してリードする最大野党「共に民主党」の李在明前代表は、反対陣営から中国に友好的過ぎるとの批判を受けている。

しかし外交政策において現実主義が大事だとする李氏はこの日、米国および日本との安全保障面での協力は必要だとしつつも、米国との同盟一辺倒という姿勢を取るべきではなく、中国・ロシア関係のかじ取りは重要だと主張した。

また米国との貿易協議について、韓国として急いで合意する必要性はないとも述べた。

経済の低成長を克服するための不可欠な手段に挙げたのは、ハイテクと再生可能エネルギー産業の育成で、国民が「チャットGPT」のように無料で使える自国製の人工知能(AI)開発に力を注ぐ考えを示した。

そのためAI投資に100兆ウォン(715億ドル)を調達し、半導体の国内生産・販売には税額控除を導入すると約束した。

一方、保守系与党「国民の力」から出馬している金文洙前雇用労働相は、雇用創出と規制緩和を提唱。規制改革の専門政府機関を設置し、国家予算の5%余りを研究開発分野に投入すると表明した。

16日に発表された世論調査では、李氏の支持率が51%、金氏は29%だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イタリア首相、EUのグリーン政策が「産業の砂漠化」

ワールド

カーニー加首相、ゼレンスキー氏に支持方針再確認 総

ワールド

欧州、ウクライナ派兵について協議する段階にない=独

ビジネス

DEIプログラム撤回のベライゾン、FCCがフロンテ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内にはっきり表れていた「重篤な病気の初期症状」
  • 4
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 5
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
  • 6
    刺さった「トゲ」は放置しないで...2年後、女性の足…
  • 7
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 8
    飛行機内の客に「マナーを守れ!」と動画まで撮影し…
  • 9
    サメによる「攻撃」増加の原因は「インフルエンサー…
  • 10
    MEGUMIが私財を投じて国際イベントを主催した訳...「…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」する映像が拡散
  • 4
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 5
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 6
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 7
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 8
    ヤクザ専門ライターが50代でピアノを始めた結果...習…
  • 9
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 10
    宇宙の「禁断領域」で奇跡的に生き残った「極寒惑星…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 6
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 8
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 9
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 10
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中